Core i5 10400 vs Core i5 11400

IntelのCoreシリーズ11世代の「Rocket Lake-S」、Core i3以下は「Comet Lake-S」のrefresh品なので「Core i5 11400」は「Rocket Lake-S」の中で最下位に位置します。
第10世代の「Comet Lake-S」と同じ位置づけの「Core i5 10400」と比較していきます。

Core i5 11400

今回購入した「Core i5 11400」は付属CPUクーラーが「Rocket Lake-S」のCore i7以上にしか採用されていなかったものと同じものになっています。
発熱が増えたという示唆でしょうか。

消費電力・ベンチマーク

PC構成

CPUIntel Core i5 10400
Intel Core i5 11400
CoolerSCYTHE MUGEN5 Rev.B
M/BMSI MPG Z490 GAMING PLUS
MEMORYG.SKILL F4-3200C14D-16GFX
電源玄人志向 KRPW-TI500W/94+
SSDPLEXTOR PX-512M9PGN+
OSWindows10 Pro 20H2
その他logicool MK240
GbLAN接続
HDMI接続 FullHD(1920×1080)
ワットチェッカー RS-BTWATTCH2

UEFIのバージョン:7C77v16
■UEFI defaultからの設定変更内容
Intel C-Sate [Auto] -> [Enabled]
C1E Support [Disabled] -> [Enabled]
Package C State Limit[Auto] -> [C10]
メモリXMP 3200MHz CL14-14-14-34 1.35V

室温:23.3℃

アイドルの計測結果

メモリクロック3200MHz 1.35V(Gear1)の時ですが、アイドル消費電力が5Wも差がでました。

メモリクロック2400MHz(CL16-16-16-39)の比較でも「Core i5 11400」9.1W、
「Core i5 11400」12.3Wなので3Wほど上昇しています。

計測内容Core i5 10400Core i5 11400
Idle 消費電力9.8W14.7W
Idle CPU Clock0.8GHz0.8GHz
IdleCPU Vcore0.713V0.824V
IdleCPU Temp27.0℃30.0℃

Cinebench R20

スコアは上昇していますがそれ以上に消費電力の上昇が大きすぎます。

計測内容Core i5 10400Core i5 11400
R20 Single 消費電力34.6W58.5W
R20 Single スコア434pts541pts
R20 Multi 消費電力95.1W175W
R20 Multi スコア3179pts3954pts

Cinebench R23

Cinebench R23 Singleは1周のみ。
Multiは10分間回しています。

Cinebench R20と同じ傾向です。
マルチの負荷時は「Core i5 11400」は「Core i5 10400」より80Wも高いです。
消費電力を犠牲に性能は30%上昇しています。

Core i5 11400はコア温度も高めに出ていて無限5を使用しても73℃を記録しています。

計測内容Core i5 10400Core i5 11400
R23 Single 消費電力35.7W58.8W
R23 Single スコア1099pts1400pts
R23 Single CPU Clock4.2GHz4.4GHz
R23 Single CPU Vcore1.102V1.323V
R23 Single CPU Temp43.0℃50.5℃
R23 Multi 消費電力95.6W175.3W
R23 Multi スコア7818pts10231pts
R23 Multi CPU Clock4.0Ghz4.2GHz
R23 Multi CPU Vcore1.050V1.252V
R23 Multi CPU Temp58.0℃73.0℃

FF14 / DQX

FF14とDQXベンチのみ回しました。
FF14はグラフィック処理が遅いのでCPUが全力出すまでもないので消費電力は低めです。

計測内容Core i5 10400Core i5 11400
FFXIV 漆黒のヴィランズ フルHD
高品質(デスクトップPC) ウィンドウ
消費電力
46.9W47.2W
↑スコア1514
(設定変更を推奨)
2084
(普通)
DQX FullHD ウィンドウ 最高品質57.0W78.6W
↑スコア5889
(快適)
6720
(快適)

Cinebench R23 Turboboost off

Cinebench R23 Singleは1周のみ。
Multiは10分間回しています。

「Core i5 11400」は「Core i5 10400」よりベースクロックは下がりましたが、スコアは上回っているのでIPCの上昇が分かります。
しかし0.3GHzクロックが低くても消費電力が高く、電力効率が良いとは言えません。

計測内容Core i5 10400Core i5 11400
R23 Single 消費電力24.6W30.6W
R23 Single スコア780pts840pts
R23 Single CPU Clock2.9GHz2.6Ghz
R23 Single CPU Vcore0.893V0.972V
R23 Single CPU Temp32.5℃35.0℃
R23 Multi 消費電力55.1W69.6W
R23 Multi スコア5692pts6345pts
R23 Multi CPU Clock2.9GHz2.6Ghz
R23 Multi CPU Vcore0.864V0.940V
R23 Multi CPU Temp43.0℃42.5℃

感想

「Comet Lake-S」の「Core i5 10400」は14nmプロセスの中ではコア数とクロックのバランスが良く価格も安い、発熱も少ないとあって人気がありました。

一方「Rocket Lake-S」の「Core i5 11400」は性能だけで見れば前世代から30%程度と1世代でかなりの上昇ぶりを見せましたが、ミドルレンジとは言えない消費電力と発熱となっています。
価格が安くなれば「Core i5 10400」と同じように人気が出るかもしれませんが、熱処理はそれなりに必要になりそうです。

デフォルト設定ではなく、PL1の値を設定するのがいいかもしれないのでそちらも試してみようと思います。

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