Ryzen 7 7700XとRyzen 7 7800X3Dの発熱・電力差を調べる

2つのCPUの差を見ていきます。

PC構成

CPUAMD Ryzen 7 7700X / Ryzen 7 7800X3D
CPUクーラーdeepcool AS500PLUS
マザーボードASUS TUF GAMING X670E-PLUS
MEMORYARK ARD5-U32G88HB-56B-D
電源CORSAIR AX850
SSD980pro 2tb
ベンチ台STREACOM BC1
OSWindows11 Pro 22H2
その他logicool MK240
GbLAN接続
DP接続4K(3840×2160)
ワットチェッカー REX-BTWATTCH1

UEFI version:1222
室温:25.8℃

UEFI設定
Power Management Setup
 ErP Ready  [Disabled] -> [Enabled]

メモリ設定
DDR5-5200 CL42-42-42-84@1.1V

■Windows電源設定
電源プラン[バランス]デフォルトからの変更点

PCI Express
 リンク状態の電源管理
  [適切な省電力] -> [最大限の省電力]

Zen4 CPUのメモリ定格DDR5-5200にしています。

CPU Autoの計測

計測内容Ryzen 7 7700XRyzen 7 7800X3D
Idle 消費電力36.2W36.3W
CBR23 Single83.9W
5.5GHz
74.0℃
1.428V
84.7W
5.0GHz
73.1℃
1.147V
CBR23 Single スコア1995pts1764pts
CBR23 Multi185W
5.05-5.075GHz
95.0℃
1.286V
131W
4.65-4.675GHz
88.1℃
1.058V
CBR23 Multi スコア19453pts17567pts
※Cinebench Multiは10分、Singleは1周です
※消費電力はIdleは最低値、ベンチマーク時は極端に高い数値が稀に見られる場合はそれを除外した最大値
※VcoreはHWinfo読み

Cinebenchはクロック差の分だけスコアが異なります。
MultiはRyzen 7 7700Xがぶん回し過ぎている感じが伝わります。
スコアに対しての効率は良くないです。

クロック/電圧固定

電圧が0.9V~1.2Vの時にCinebench R23 Multi 3分が通る最大CPUクロックを試してみました。
この計測はRyzen 7 7700Xのみ実施しています。

クロック/電圧固定 Ryzen 7 7700X

CPU
クロック
UEFI
CPU Vcore
HWINFO読み
CPU Vcore
Idle
消費電力
CBR23
消費電力
CBR23
スコア
最大温度
4.5GHz0.900V0.865V40.0W94.8W17031pts48.1℃
4.9GHz1.000V0.956V40.7W110W18845pts57.9℃
5.15GHz1.100V1.049V43.3W132W19761pts67.6℃
5.35GHz1.200V1.140V43.8W156W20601pts80.5℃

※Cinebench R23 3分なので実用的なクロック/電圧ではないです

1.3Vは5.4GHzでピーク温度が97℃(温度関連のUEFIは変更していない)を記録したのですぐに計測を停止しました。

1.0Vで5GHzが通りそうな勢いです。
Ryzen 5 5600Xでは1.0Vでは4.1GHzでした。
同じ電圧で出せるクロックはかなり上昇しています。

PPT設定変更

Ryzen Masterを使用してPPTを変更して計測しました。
25W刻みで計測し、効率面が良さそうな88Wを追加しています。
TDCとEDCは1000W固定です。
Ryzen Masterの最低はPPT35Wまででした。

PPT変更 Ryzen 7 7700X

PPTHWINFO読み
CPU Vcore
CPU
Clock
CBR23
消費電力
CBR23
スコア
最大温度
125W1.217V5.025-5.05GHz169W19334pts89.1℃
100W1.124V4.9GHz136W18756pts74.6℃
88W1.081V4.75GHz122W18245pts68.0℃
75W1.005V4.5GHz108W17216pts64.1℃
50W0.857V3.475-3.65GHz77.4W13789pts53.0℃
35W0.832V0.6-2.575GHz63.5W8970pts43.8℃
※CBR23 = Cinebench R23 Multiの計測
※消費電力はIdleは最低値、ベンチマーク時は極端に高い数値が稀に見られる場合はそれを除外した最大値

125WはCPUファン全開、100W設定は明らかにファンの回転数が下がり気にならないぐらいになりました。
88Wは最大温度が70℃を切るので、125Wから7%スコアが落ちますが、空冷クーラーでもかなり扱いやすい設定となります。

PPT変更 Ryzen 7 7800X3D

PPTHWINFO読み
CPU Vcore
CPU
Clock
CBR23
消費電力
CBR23
スコア
最大温度
100W1.057V4.65-4.675GHz128W17667pts88.1℃
88W1.052V4.65-4.675GHz125W17647pts88.0℃
75W1.011V4.45-4.475GHz109W17111pts72.6℃
63W0.907V4.1-4.2GHz93.4W16000pts63.0℃
50W0.839V3.4-3.675GHz78.9W13613pts54.0℃
35W0.710V1.6-2.5GHz62.7W7679pts41.0℃
※CBR23 = Cinebench R23 Multiの計測
※消費電力はIdleは最低値、ベンチマーク時は極端に高い数値が稀に見られる場合はそれを除外した最大値

Ryzen 7 7700Xと比較して同クロックでは明らかに温度が高いです。
75Wですでにファンの風切り音が目立ちます。
3Dキャッシュが発熱に影響してそうです。

ゲームベンチマーク

GeForce RTX 3080Ti(ASUS TUF-RTX3080TI-O12G-GAMING)を追加し、3DMark/FF15/Cyberpunk2077の計測をしていきます。
PPTはdefault / 100W / 75W / 50Wでそれぞれ計測します。

GeForce Driver 531.18

Idle

アイドルではPPT defaultのみ。

PPT7700X7800X3D
default88.1W88.5W

3DMark TimeSpy

スコア / 最大温度

PPTスコア
7700X
スコア
7800X3D
最大温度
7700X
最大温度
7800X3D
default180051803893.0℃80.3℃
100W179611800785.9℃81.6℃
75W176001774378.0℃78.0℃
50W166541743960.1℃71.5℃

消費電力

PPT平均消費電力
7700X
平均消費電力
7800X3D
最大消費電力
7700X
最大消費電力
7800X3D
default481W452W505W477W
100W476W450W499W466W
75W472W448W486W463W
50W451W447W462W462W

FF15

スコア / 最大温度

PPTスコア
7700X
スコア
7800X3D
最大温度
7700X
最大温度
7800X3D
default130201333992.6℃78.6℃
100W129711291981.1℃76.4℃
75W128131274070.5℃76.5℃
50W127831295260.4℃70.0℃

消費電力

PPT平均消費電力
7700X
平均消費電力
7800X3D
最大消費電力
7700X
最大消費電力
7800X3D
default495W464W551W505W
100W496W453W512W505W
75W475W457W489W491W
50W451W451W465W470W

サイバーパンク2077

WQHD ウィンドウ
プリセット:レイトレーシング:中

スコア / 最大温度

PPTスコア
7700X
スコア
7800X3D
最大温度
7700X
最大温度
7800X3D
default[avg] 91.74fps
[min] 53.83fps
[max] 113.00fps
[avg] 91.98fps
[min] 56.02fps
[max] 112.78fps
83.8℃76.5℃
100W[avg] 91.74fps
[min] 61.72fps
[max] 113.57fps
[avg] 91.98fps
[min] 56.02fps
[max] 112.78fps
78.6℃72.1℃
75W[avg] 91.81fps
[min] 64.25fps
[max] 112.20fps
[avg] 91.45fps
[min] 62.82fps
[max] 113.02fps
72.6℃73.5℃
50W[avg] 89.98fps
[min] 53.65fps
[max] 114.70fps
[avg] 91.42fps
[min] 55.24fps
[max] 115.07fps
59.8℃70.4℃

消費電力

PPT平均消費電力
7700X
平均消費電力
7800X3D
最大消費電力
7700X
最大消費電力
7800X3D
default503W452W527W480W
100W499W459W514W482W
75W474W456W489W473W
50W454W452W468W465W

雑感

3Dゲームのfpsを稼げる場面が多いと理由でRyzen 7 7800X3Dはかなり人気がありますが、非3Dモデルと比較して熱が持ちやすく、価格差次第ではRyzen 7 7700Xを選択するのも良いかと思います。

Ryzen 7 7700XはPPT defaultでは限界までぶん回している感じで、高負荷では発熱もかなり高めになるので、少しPPTを絞るだけで扱いやすくなります。

ゲームによっては差がでないこともありますが、少しでもゲームやる人はRyzen 7 7800X3Dにした方が2023年では消費電力効率を含めてゲーム用としてはCPUの最高峰なので後悔しないでしょう。
本記事のゲーム比較はサイバーパンク2077のみですが、スコアは大きな差がでない一方で消費電力・発熱のはRyzen 7 7800X3Dの方が低い傾向が出ています。

どちらもZen3よりかなり性能が上がっていますが、Ryzen 7 7800X3Dの最高クロックのバランスとゲームパフォーマンス良さはインパクトがあります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました