MSIのX570チップセットの中ではアッパーミドルクラスに位置するマザーボード、MSI MPG X570S CARBON MAX WIFIの消費電力を計測していきます。
B550で不足しがちなPCIe x16やm.2スロット、USBのポート数も多いです。
消費電力・ベンチマーク
PC構成
CPU | AMD Ryzen 5 5600X |
M/B | MSI MPG X570S CARBON MAX WIFI |
MEMORY | G.Skill F4-3600C16D-32GTZNC |
VGA | MSI GeForce GT 1030 2G LP OC |
電源 | Corsair AX850 80 PLUS Titanium |
SSD | SANDISK SDSSDXPM2-500G-J25 |
OS | Windows10 Pro 21H1 |
その他 | logicool MK240 GbLAN接続 DP接続4K(3840×2160) ワットチェッカー REX-BTWATTCH1 |
UEFIのバージョン7D52v10
アイドルの計測結果
UEFIデフォルトはメモリクロックが2133MHz CL15-15-15-36でした。
UEFI設定 | 消費電力 |
UEFI default | 31.6W |
↑ ERP Ready [Disabled] -> [Enabled] | 31.6W |
↑ Global C-state Control [Auto] -> [Enabled] ※1 | 31.7W |
UEFIの設定値変更では特に変わりませんでした。
続いて電源設定を変更します。
Windows電源設定 | 消費電力 |
※1の状態 電源プラン[バランス]デフォルト | 31.7W |
↑ワイヤレスアダプターの設定 省電力モード [最大のパフォーマンス] -> [省電力(高)] | 31.2W |
↑PCI Express リンク状態の電源管理 [適切な省電力] -> [最大限の省電力] ※2 | 31.1W |
電源プラン[省電力]デフォルト | 31.4W |
わずかに下がりましたがこれならデフォルトの設定でも問題なさそうです。
電源プラン[省電力]にすると簡単に消費電力は下がりますが、CPUクロックがブーストしなくなるのでおすすめはできません。
続いてメモリクロックを変更しました。
UEFI設定 | 消費電力 |
※2の状態 DDR4-2133 CL15-15-15@1.2V | 31.1W |
手動 DDR4-3200 CL16-18-18@1.35V | 32.4W |
XMP DDR4-3600 CL16-19-19@1.35V ※3 | 39.8W |
DDR4-3600で急激に上昇しました。
Cinebenchの計測結果
※3の状態で計測しました。
計測内容 | 消費電力 | スコア |
Cinebench R23 Single | 70.8W | 1541pts |
Cinebench R23 Multi | 106W | 10521pts |
雑感
Socket AM4は主にB550を使用していてX570は初めてでてしたが、多機能のB550とあまり変わらない消費電力です。
X570S CARBON MAX WIFIもm.2スロットが4つ、WifiやUSBの装備を見ると多機能の部類なので、B550チップセットとの消費電力差は意外とないのかもしれません。
ただしGen4 m.2やPCIeなどチップセット周りの帯域に負荷をかけるとB550と差がある可能性はあります。
IntelはハイエンドのZ690チップセットでもアイドル10W前半を出せるので(今回の検証と同じ条件をGPUを載せても20Wぐらい)、やはりアイドルはIntelに分があります。
高負荷時はワットパフォーマンスを考えるとAlder LakeとZen3比較してもまだAMDも負けていませんが、アイドル時はビハインド状態なのでZen4のSocket AM5ではアイドル時の消費電力を改善して欲しいところです。
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