バックパネルに2ポートのThunderbolt 3[USB Type-Cコネクタ]を実装したマザーボードです。
B550チップセットの中では価格が高めですが、他のThunderbolt搭載マザーボードと比較するとそこまで高いといった感じではありません。
Thunderbolt 3カードは単体でも¥9,000~と考えるとなんだか妥当感も出てきます。
PC構成
CPU | AMD Ryzen 5 Pro 4650G |
M/B | GIGABYTE B550 VISION D-P (UEFI Ver:F12c) |
MEMORY | Crucial CT2K16G4DFD832A@3200MHz |
電源 | 玄人志向 KRPW-TI500W/94+ |
SSD | Crucial P2 CT500P2SSD8JP |
OS | Windows10 Pro 20H2 |
その他 | logicool MK240 GbLAN接続(Realtek LANポート) HDMI接続 4K(3840×2160) ワットチェッカー RS-BTWATTCH2 |
アイドルの計測結果
UEFI設定 | 消費電力 |
UEFI default | 25.2W |
↑ Global C-state [Auto] -> [Enabled] | 25.2W |
↑ PCIe ASPM Mode [Disabled] -> [L0s And L1 Entry] | 25.2W |
↑ Intel LAN OFF ※1 | 24.7W |
デフォルト状態ではかなり消費電力が高く、ほぼ同じ条件のSTRIX B450-F GAMINGより10Wほど増しています。
LANポートをRealtekからIntelに切り替えるとIntel LANのほうが0.4W高くなりました。
他は特にUEFI設定で変わることはなかったので、UEFI設定は使わないLANをオフにするぐらいです。
CPUコア電圧をオフセットで下げても何故か消費電力は上がっていしまいました。電圧固定でも同様なのでOC以外では変更しない方が良いです。
続いて電源設定を変更します。
Windows電源設定 | 消費電力 |
※1の状態 電源プラン[バランス]デフォルト | 24.7W |
↑PCI Express リンク状態の電源管理 [適切な省電力] -> [最大限の省電力] | 21.4W |
↑ワイヤレスアダプターの設定 省電力モード [最大のパフォーマンス] -> [省電力(高)] ※2 | 20.7W |
電源プラン[省電力]デフォルト | 20.7W |
消費電力を下げるために効果があったのはPCI Expressの箇所。
ASUS TUF B550ではこの設定を変更しても変化なしなので、Windowsの電源設定でも効果があったりなかったりします。
次いでワイヤレスアダプターの設定も少し下がりました。
負荷時の計測結果
Idle20.7W(※2)の状態で計測しました。
計測内容 | 消費電力 | スコア |
Cinebench R20 Single | 41.5W | 487pts |
Cinebench R20 Multi | 102W | 3541pts |
OCCT 7.3.2 CPU | 99.3W | – |
OCCT 7.3.2 Power Supply | 135W | – |
雑感
最小構成でIdleの消費電力が20W台でAMD構成ではそこそこな印象です。
Thunderboltを2ポート搭載でUSB Type-Cのディスプレイ出力もできるため、3画面同時出力も可能です。
USB Type-C入力のディスプレイが増えているのでそういった意味でも有用になりそうです。
デザインが白が多めになっていて、最近多い白ケースにも合いそうです。
全体的にクールなデザインになっていますがマザーボード上にデバッグコード表示するLEDがあり、UEFIで消すことができずOS起動しているときは必要ないので結構邪魔になります。
B550 VISION D-Pはrev. 1.0とrev. 1.1があり、IntelのLANがI225-VがB2ステッピングからB3ステッピングになっているようです。
GIGABYTEはよくリビジョン商法とネガティブな言われ方をしていますが、サイレントで修正されるよりちゃんとリビジョンを分けてくれる方が個人的には好感が持てます。
m.2スロットを2つ使うと一番下のPCIeスロットが使えなくなり、B550ならではの帯域がきつい感じはありますが、そのB550の中ではUSB Type-C(Thunderbolt)、LAN2つ、Wifi、オーディオ用のS/PDIF端子、内部コネクタはUSB Type-Cとかなり多数の装備を備えています。
X570チップセットにも引けを取らない多機能ぶりですが、B550チップセットで何がボトルネックになるかしっかりと仕様を確認した上で選択すべきマザーボードだと思います。
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