ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 SUPER Twin Fan

GTX 1660 SUPERながらかなりコンパクトなグラフィックカード、
ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 SUPER Twin Fan ZT-T16620F-10Lの性能を検証していきます。

外観

他社のコンパクトなモデルもありますが公式にスペックの記載のグラフィックボード長は以下のようになっています。

ASUS PH-GTX1660S-O6G 17.4cm(シングルファンモデル)
ZOTAC ZT-T16620F-10L 17.34cm

シングルファンと比較してもボード長は変わらずMini-ITXケースにも導入しやすいサイズになっています。METIS PLUSにSFX電源との組み合わせでは余裕で入りました。

外箱もすごいコンパクト

背面はバックプレートなし。重量が軽いのでなくても特に問題ないです。

シングルファンやコンパクトモデルにありがちなのは3端子(DVI/HDMI/DP)なのですが、ZOTACは4端子(HDMI/DPx3)あります。

消費電力・ベンチマーク

PC構成

CPUIntel Core i7-10700K
M/BMSI MPG Z490 GAMING PLUS
GraphicsZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 SUPER Twin Fan
MEMORYG.SKILL GF4-3200C14D-16GFX@XMP
SSDApacer AS2280P2
電源玄人志向 KRPW-TI500W/94+
OSWindows10 Pro 20H2
その他logicool MK240
GbLAN接続
HDMI 4K接続(3840×2160)
ワットチェッカー REX-BTWATTCH1

■UEFI設定
defualtから以下を変更
Intel C-State [Enabled]
C1E Support [Enabled]
Package C State Limit [C10]

Idle消費電力

ビデオカード取り付け前(Intel UHD Graphics 630 On):11.2W
GeForce GTX 1660 SUPER Twin Fan取り付け後(Intel UHD Graphics 630 Off):26.6W

VGA増設+15WアップとSAPPHIRE PULSE RADEON RX 5600 XT 6Gほぼ変わらない上昇ぶりです。
Geforce系はもう少し低めに出るかと思いこんでいたのでPalitのGeForce GTX1050Ti 4GB KalmXに交換してみたところ17.3Wだったので結局はVGA次第という結果に。
Geforceのハイエンドモデルでもないのでこのやはりこの上昇値は高めに感じます。

各種スコア/消費電力(BIOSデフォルト[メモリクロック1750MHz])

タイトルピーク値平均値スコア
3DMark Time Spy207W167W6218
3DMark Fire Strike Extreme192W152W6847
VRMark Blue Room175W159W1786
FINAL FANTASY XIV
WQHD 高品質(デスクトップ)
231W190W11702
Apex Legends
WQHD 射撃訓練場 初期設定
210W186W平均fps
95fps
Cyberpunk2077
WQHD プリセット:ウルトラ
345W257W平均fps
28fps

※Apexのみ60fpsを超えないのでWQHD144HzのEX2780Qを使用
※消費電力は1秒毎の計測結果
最低値・・・極端に低いロード中の消費電力を除外した最低値
平均値・・・極端に低いロード中の消費電力を除外した平均値

3DMark Time Spy
3DMARK FireStrike Extreme
VRMark Blue Room
FF14 WQHD 高品質(デスクトップ)

Power Limit検証

MSI Afterburnerを使用してPower Limitを下げて検証しました。

OCCTの時はCPU 4.0GHz/1.000Vに固定してブーストクロックが変化しないようにします。
消費電力はOCCT 7.3.2 PowerSuppyの負荷をかけたときの計測値です。

3DMark Time SpyスコアのCPU設定はMPG Z490 GAMING PLUSのUEFIデフォルト設定です。
電力効率=Time Spyスコア÷消費電力ですが、CPUの条件が異なるのであくまで目安値です。
同条件で計測しているRADEON RX 5600 XTの方が電力効率が良いです。
しかしプロセスルールがGTX 1660 SUPER=12nm、RX 5600 XT=7nmなので当然の結果かもしれません。

PL設定消費電力コアクロックメモリクロックTime Spyスコア電力効率
PL100%295W1740MHz7000MHz621821.07
PL90%279W1650MHz7000MHz611721.92
PL80%267W1575MHz7000MHz595822.3
PL70%250W1500MHz7000MHz568322.73
PL60%238W1395Mhz7000MHz537222.57
PL50%232W1335MHz7000MHz520822.44
メモリクロック1750MHzでの検証

マルチディスプレイ検証

LG 4KMSI FHD状態消費電力
4K 60Hz26.6W
FHD 60HzFHD 60Hz複製29.7W
FHD 60HzFHD 60Hz拡張29.0W
FHD 60HzFHD 120Hz拡張29.4W
4K 60HzFHD 60Hz拡張29.8W
4K 60HzFHD 120Hz拡張46.7W

LG 4K=27UL600-W
MSI FHD=Optix G24C
状態=Windows10 マルチディスプレイのモード

4K 60HzとフルHD120Mhzの時だけ消費電力が跳ね上がりました。それ以外は単体ディスプレイから微増でした。RADEON RX 5600 XTは解像度とリフレッシュレートが一致していないと消費電力が跳ね上がることからすればGTX 1660 SUPERの方が優秀です。

使用感

ファンは常に回転していますが、ケースに入れると気になりません。むしろ温度が低く保てるので気にならない程度なら回っていたほうがいいかもしれません。負荷時のコイル鳴きもほぼ聞こえず優秀です。
またATX、Micro ATXマザーボードであればはみ出さないのでケースの干渉はかなりし難いです。

3DゲームではターゲットとしてはフルHDとなりそうですが、60fps切るようなゲームでは設定を落とせばかなりのタイトルは遊べそうです。ApexではWQHDでも60fpsを超えてきています。

静音性となると同じ1660 SUPERでもトリプルファンを搭載しているモデルも存在するので、さすがにそれには敵いませんが、短いボード長でツインファンというバランスが良く特に欠点が見当たらないグラフィックカードだと思いました。

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