GeForce RTX 3080 Ti TUF-RTX3080TI-O12G-GAMINGの消費電力 Power Limitの変更もしてみる

グラフィックカードの値段は安定せず、GeForce RTX 3090の登場時と同じぐらいの価格になっているGeForce RTX 3080 Tiです。

消費電力・ベンチマーク

PC構成

CPUIntel Core i5 12600K
CPUクーラーSCYTHE MUGEN5 Rev.B SCMG-5100
マザーボードGIGABYTE Z690 UD
MEMORYCorsair CMK32GX5M2B5200C38
4800MHz CL40-40-40-76@1.1V
GPUASUS TUF-RTX3080TI-O12G-GAMING
電源Corsair AX850 Titanium 850W
SSDCrucial P5 CT1000P5SSD8JP
ベンチ台STREACOM BC1
OSWindows11 Pro 21H2
その他logicool MK240
GbLAN接続
DP接続4K(3840×2160)
ワットチェッカー REX-BTWATTCH1
検証環境 LEDライティングは右側だけで控えめ
ベンチ台も軽くはみ出す長さ

アイドルの計測結果

UEFI設定 defaultからの変更箇所
ErP [Disabled] -> [Enabled]
C-state Control [Auto] -> [Enabled]
 CPU Enhanced Halt(C1E) [Auto] -> [Enabled]
 C6/C7 State Support [Auto] -> [Enabled]
 C8 State Support [Auto] -> [Enabled]
 C10 State Support [Auto] -> [Enabled]
 Package C State limit [Auto] -> [C10]

UEFI設定消費電力
GPU取り付け前12.5W
TUF-RTX3080TI-O12G-GAMING取り付け後32.6W

約20W上昇しました。

負荷時の計測結果

Core i5 12600Kとの組み合わせでも500Wを超える場面があります。
CPUをもっと上位モデルにすると電源は850Wでも余裕無くなりそうです。

計測内容平均消費電力最大消費電力スコア結果画像
3DMark Time Spy441W473W18171result
3DMark Time Spy Extreme421W461W8961result
3DMark Port Royal421W442W12935result
3DMark Fire Strike435W467W34383result
3DMark Fire Strike Ultra419W477W12362result
FFXV 1920 x 1080
高品質 ウィンドウ
472W543W16905
非常に快適
result
FFXV 3840 x 2160
高品質 フルスクリーン
447W529W8766
快適
result

Power Targetの変更

Power Limitを10%単位で下げて計測します。
ASUSのツールではPower Targetとなっています。

3DMark Time SpyとFFXV FullHDで計測しました。
※突き抜けたピーク&極端に低い消費電力は除外しています。

Power Limitが60~70%が一番効率が良いです。
3DMark基準でPL80%でもRTX 3080と同等ぐらい、PL60%になるとかなりスコアは落ちますがPL100%から消費電力も200W近く落ちており、発熱的にもかなり扱いやすくなってきます。

FF15ベンチですとPL100%からPL60%で平均消費電力は150W差となっており、3DMarkとはちょっと傾向が異なります。

3DMark Time Spy

Power Limit平均消費電力最大消費電力スコアグラフィックスコア平均消費電力 / スコア
100%441W473W181711930441.20
90%398W420W176831863144.30
80%358W376W170361782047.59
70%317W335W160051652950.49
60%255W285W126051243249.43
50%219W255W8485795938.74
40%185W226W3995355219.20
30%181W230W3790336220.94
3DMark Time Spy

FFXV 1920 x 1080 高品質 ウィンドウ

Power Limit平均消費電力最大消費電力スコア平均消費電力 / スコア
100%472W543W1690535.82
90%442W492W1678837.98
80%406W461W1629940.15
70%365W407W1573543.11
60%322W374W1439144.69
50%265W331W934935.28
40%204W280W431921.17
30%198W279W318216.07
FFXV

Core i5 12600KのEコアを無効にする

Core i5 12600KのEコアを無効、つまりPコアのみに設定して計測しました。
Power Limitは100%で設定しています。

計測内容 P-coreのみ平均消費電力最大消費電力スコアグラフィックスコア
3DMark Time Spy436W464W1724919323
FFXV 1920 x 1080
高品質 ウィンドウ
456W503W16696

Eコア有効の時と消費電力があまり変化なく、スコアが若干下がっています。
問題なく動作するゲームではEコア無効にする意味はなさそうです。

PコアのみにするとHWInfoではCore-3700と表示されています

雑感

Power Limitがdefaultの100%では消費電力がかなり高く、発熱もそれなりにあるのでこのレベルになるとケースの中に入れて運用するには、冷却に気を使わないといけなくなります。
Power Limitを絞ればその状況も改善されるのと、グラフィックカード自体はそのモデルに合わせた排熱処理の構造になっているので、冷却に余裕が生まれます。

もちろんPower Limitを下げるぐらいなら下位モデルの方が安いので、コスパは比較する必要もなくそっちの方が有利です。

ニッチな使い方にはなりますが、パフォーマンスがあまり必要ない場合はPower Limitを絞るのもありです。
またPower Limit 90%はスコアの影響がわずかで消費電力が結構下がるので、そのあたりの設定はメリットが大きいです。

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