LANはRealtek 8118/SoundはRealtek ALC887と搭載しているチップは現在では下位のものになりますが、言い換えれば必要最低限に抑え低価格を実現しているマザーボードです。
一方CPUに近いPCI Express x16スロットは重量級のグラフィックカードも耐えられるよう補強されていて、下位モデルであっても最近はこのような強化をされています。
消費電力・ベンチマーク
PC構成
CPU | AMD Ryzen Pro 5 4650G |
M/B | GIGABYTE B550M AORUS ELITE |
MEMORY | G.SKILL F4-3200C14D-16GFX |
電源 | 玄人志向 KRPW-TI500W/94+ |
SSD | Crucial P2 CT500P2SSD8JP |
OS | Windows10 Pro 20H2 |
その他 | logicool MK240 GbLAN接続 HDMI接続 FullHD(1920×1080) ワットチェッカー RS-BTWATTCH2 |
UEFIのバージョンF12
アイドルの計測結果
UEFIデフォルトはメモリクロックが2400MHz CL16-16-16-39でした。
UEFI設定 | 消費電力 |
UEFI default | 15.1W |
↑ CEC 2019 Ready [Disabled] -> [Enabled] | 15.1W |
↑ Global C-state [Auto] -> [Enabled] | 15.1W |
↑ PCIe ASPM Mode [Disabled] -> [L0s And L1 Entry] ※1 | 15.1W |
他の設定値も変更しても15.1Wから変わらずでした。
続いてXMP設定で3200MHz CL14-14-14-34 1.35Vの設定で計測。
UEFI設定 | 消費電力 |
※1の状態 ※2 | 19.5W |
XMP設定で4W以上アップしました。
メモリクロックが上がるとSoC電圧も上げる傾向にあるので「B550M AORUS ELITE」はその影響が強いのかもしれません。
同じことを「ASUS STRIX B450-F GAMING」でやっても1Wぐらいしか上がりません。
続いて電源設定を変更します。
Windows電源設定 | 消費電力 |
※2の状態 電源プラン[バランス]デフォルト | 19.5W |
↑PCI Express リンク状態の電源管理 [適切な省電力] -> [最大限の省電力] ※3 | 16.1W |
電源プラン[省電力]デフォルト | 16.1W |
消費電力を下げるために効果があったのはPCI Expressの箇所でした。
ここを設定するとメモリクロックが2400MHzからXMP設定で+1Wとなり「ASUS STRIX B450-F GAMING」と同じ上昇となりました。
直前に述べたメモリクロックが上がるとSoC電圧も上げる傾向ではなかった?
試しに※1の状態でPCI Express->リンク状態の電源管理を[最大限の省電力]にしましたが、14.8Wとなりました。
メモリクロックによって消費電力の減少率がかなり違います。
電源プラン[省電力]にすると簡単に消費電力は下がりますが、CPUクロックがブーストしなくなるのでおすすめはできません。
負荷時の計測結果
※3の状態で計測しました。
計測内容 | 消費電力 | スコア |
Cinebench R20 Single | 33.7W | 490pts |
Cinebench R20 Multi | 97.0W | 3575pts |
FFXIV 漆黒のヴィランズ フルHD 高品質(デスクトップPC) ウィンドウ | 64.9W | 3434 (やや快適) |
まとめ
Ryzenマザーボードの中ではアイドル時の消費電力が低めな部類です。
UEFIの設定では変化なく、Windowsの電源設定により大きく変わることがありました。
同じGIGABYTEマザーボードの「B550 VISION D-P」でもWindowsの設定で消費電力を下げたのでこのメーカーの傾向かもしれません。
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