STRIX B450-F GAMINGはビデオ出力はHDMI2.0とDisplayPort1.2でどちらも4K 60Hz対応、サウンドがRealtek ALC1220ベースのS1220A、LANもIntel I211-ATのGigabit LANとミドル~ローの立ち位置になるB450チップセットでも基本的な装備は上位と変わりません。
VRMフェーズは控え目なので無理なOCをすることには使えませんが、バランスの良いマザーボードの消費電力を測っていきます。
その前にデザインについて一言。
サイバーアウトルックと言われる各国の文字が書かれているシートシンク。ごちゃごちゃ文字が連なっているよりシンプルなデザインにした方が個人的には好ましいですが、Intel/AMDの何世代かマザーボードはこのデザインなので海外では人気なのでしょうか。
Coffee Lake世代ではこのデザインを避けてSTRIX Z390-FではなくPRIME Z390-Aしたことがあります。
価格はさほど変わらなくてもSTRIXの方が機能性が優れていたので本当はそちらを選びたかったのですが、自分が気に入ったデザインというのも購入の動機になることもあり、その逆もまた然りですね。
結局ケース内に入れてしまえばどのマザーも変わらず、機能的に魅力なRyzenのマザーはこれを選択しました。
消費電力・ベンチマーク
PC構成
CPU | AMD Ryzen 5 Pro 4650G |
M/B | ASUS ROG STRIX B450-F GAMING |
MEMORY | G.SKILL F4-3200C14D-16GFX |
電源 | 玄人志向 KRPW-TI500W/94+ |
SSD | Crucial P2 CT500P2SSD8JP |
OS | Windows10 Pro 20H2 |
その他 | logicool MK240 GbLAN接続 HDMI接続 FullHD(1920×1080) ワットチェッカー RS-BTWATTCH2 |
アイドルの計測結果
UEFIデフォルトはメモリクロックが2400MHz CL16-16-16-39でした。
UEFI設定 | 消費電力 |
UEFI default | 14.4W |
↑ RGB LED lighting [On] -> [Off] | 14.3W |
↑ Global C-state [Auto] -> [Enabled] | 14.2W |
↑ Serial Port [Enabled] -> [Disabled] DF Cstates [Auto] -> [Enabled] | 14.3W |
RGB LED lightingをoffにするとマザーボードのLEDが消灯しますが、0.1Wしか変化がないのは意外でした。他の設定を増やしていっても全て誤差の程度でUEFIデフォルトでも十分省電力な設定になっています。
続いてXMP設定で3200MHz CL14-14-14-34 1.35Vの設定で計測。
UEFI設定 | 消費電力 |
UEFI default | 15.5W |
↑ RGB LED lighting [On] -> [Off] | 15.4W |
XMP設定で約1Wアップしました。
負荷時の計測結果
メモリクロックの違いでCinebenchではスコアはあまり変わず消費電力の上昇分も僅かでした。
VGAに負荷がかかるFF14ベンチではメモリクロックによりスコアが20%の差が出ます。消費電力もそれなりに上がっていますが、性能向上分を考えると3200MHz設定の方が良さそうです。
計測内容 | メモリ 2400MHz | メモリ 3200MHz | ||
消費電力 | スコア | 消費電力 | スコア | |
Cinebench R20 Single | 29.7W | 493pts | 31.4W | 491pts |
Cinebench R20 Multi | 93.6W | 3561pts | 95.9W | 3627pts |
FFXIV 漆黒のヴィランズ フルHD 高品質(デスクトップPC) ウィンドウ |
58.3W | 2904 (やや快適) |
62.6W | 3530 (快適) |
雑感
Ryzenの構成でメモリクロックも低めにすると15W切りになります。
チップセットレスのDeskmini A300/X300で10W切れるのでやはりチップセットが大きいように思えますが、Intelはチップセットありで10W切れるのでそこの電力制御がうまくないのでしょうか。デスクトップ向けではそこまで省電力に力を入れないかもしれませんが、IntelはCore iシリーズでCステートがC10まで進化しているので、Ryzenのシステムも今後世代を重ねていくと省電力方面にも力を入れていくかもしれません。
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