DDR5メモリAlderLake構成の計測です。
消費電力・ベンチマーク
PC構成
CPU | Intel Core i5 12600K |
CPUクーラー | SCYTHE MUGEN5 Rev.B SCMG-5100 |
CPUグリス | SMZ-01R |
マザーボード | GIGABYTE Z690 UD |
MEMORY | Corsair CMK32GX5M2B5200C38 |
電源 | Corsair AX850 Titanium 850W |
SSD | Crucial P5 CT1000P5SSD8JP |
ベンチ台 | STREACOM BC1 |
OS | Windows11 Pro 21H2 |
その他 | logicool MK240 GbLAN接続 DP接続4K(3840×2160) ワットチェッカー REX-BTWATTCH1 |
UEFI version F4
アイドルの計測結果
UEFIデフォルトはメモリクロックが4800MHz CL40-40-40-76でした。
UEFI設定 | 消費電力 |
UEFI default | 19.4W |
↑ ErP [Disabled] -> [Enabled] | 19.5W |
↑ C-state Control [Auto] -> [Enabled] CPU Enhanced Halt(C1E) [Auto] -> [Enabled] C6/C7 State Support [Auto] -> [Enabled] C8 State Support [Auto] -> [Enabled] C10 State Support [Auto] -> [Enabled] Package C State limit [Auto] -> [C10] ※1 | 12.5W |
省電力関連の機能はトラブルの元となる場合があるので、メーカーによってデフォルトでは切ってる項目があります。デフォルトから7Wとかなり落ちました。
購入時のUEFIはF3で、公式サイトではF4が「First Launch Release」となっていたので発売前のバージョンでした。F3のUEFI defaultアイドルは24.5Wでした。
続いてメモリクロックを変更します。
UEFI設定 | メモリクロック | 消費電力 |
※1の状態 | DDR5 4800 CL40-40-40@1.1V | 12.5W |
同上 | XMP DDR5 5200 CL38-38-38@1.25V | 14.6W |
XMP設定では控えめな上昇です。
続いて電源設定を変更します。
Windows電源設定 | 消費電力 |
※1の状態 電源プラン[バランス]デフォルト | 12.5W |
↑PCI Express リンク状態の電源管理 [適切な省電力] -> [最大限の省電力] ※3 | 12.5W |
↑インテルグラフィックス電源プラン [バランス] -> [最長バッテリー駆動時間] | 12.5W |
電源プラン[省電力]デフォルト | 12.4W |
Windowsの電源設定では特に変わりませんでした。
負荷時の計測結果
※1の状態で計測
Cinebench R20 SingleはZen2とComet Lakeで500pts台、
Zen3のRyzenで600pts台になり、1年後のAlder Lakeで700pts台に入りました。
Core i5でも700ptsを超えて来るのでAlder LakeのPコアであるGolden Coveは確実に進化が感じられます。
DDR5 4800
計測内容 | 消費電力 | スコア |
Cinebench R20 Single | 69.2W | 713pts |
Cinebench R20 Multi | 159W | 6657pts |
Cinebench R23 Single | 67.7W | 1900pts |
Cinebench R23 Multi | 162W | 17342pts |
FFXIV 漆黒のヴィランズ フルHD 高品質(デスクトップPC) ウィンドウ | 82.6W | 2792 やや快適 |
DQXベンチフルHD 最高品質 ウィンドウ | 72.2W | 6241 快適 |
DDR5 5200
4800→5200は数字的に大きく上がる感じがしないのですが、DDR4であれば3200→3600ぐらいの上昇ですね。元が4800MhzとDDR4ではかなりの高クロックなので感覚が麻痺してしまいます。
今回計測したベンチマークではDDR5 4800MHzと5200Mhzでは誤差の範囲に収まっています。
Cinebench R20 Singleが20pts上がっていますが、Multiでも30ptsぐらいなので計測回数が増えてくれば差は縮まるはずです。
計測内容 | 消費電力 | スコア |
Cinebench R20 Single | 71.7W | 733pts |
Cinebench R20 Multi | 166W | 6685pts |
Cinebench R23 Single | 69.2W | 1912pts |
Cinebench R23 Multi | 171W | 17441pts |
FFXIV 漆黒のヴィランズ フルHD 高品質(デスクトップPC) ウィンドウ | 90.5W | 2897 やや快適 |
DQXベンチフルHD 最高品質 ウィンドウ | 77.8W | 6225 快適 |
雑感
アイドル時の消費電力はインテルらしくかなり低消費電力です。
電源を変更すれば10W切りも狙えます。
しかしCinebench Multiではアイドル+150WとCore i5とはいえかなり高いです。
Ryzen 5 5600Xがアイドル+90Wなのでかなりの差があります。
しかし性能はSingle、Multi共に5600Xを超えており、それぞれにアドバンテージがあります。
第11世代CoreシリーズではZen3に完敗ともいえる状態だったことを考えれば、大きく飛躍しました。
というよりCinebenchの比較でいえばCore i5 12600KでCore i9 11900K、Core i9 10900KとSingleでは完全勝利、Multiでも同等以上とCore i7を通り越してi9と勝負できる仕上がりになっています。
ロード時の消費電力は高めですが、Ryzenの対抗としては価格を考えてもかなり良いCPUが出てきたという印象でした。
ただしPコア+Eコアの構成により今までのアプリケーションでの互換性の不安、電源周りの装備が充実(重め)になったことでマザーボードの価格が上がり、システム全体での値段が高くなってしまうのはもう少し頑張って欲しいところです。
マザーボードはDDR4メモリ対応版もあるので、KなしCPUやHやBシリーズのチップセットの登場で価格も落ち着いてくれば第12世代ももっと普及していきそうです。
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