ASUS Mini PC PN50 PN50-BBR025MD

Zen2世代のモバイル向けラインナップAPU Renoirを搭載したベアボーンで、デスクトップ向けはASRrockのDeskmini X300が存在するが、さらに容積が小さく高さが49mmと僅かなスペースがあればどこにでも置けるPCの性能はどれほどなののか試してみます。

開梱~外観

外箱は27cm x 17cm x 7cmとかなり小さい
開梱
付属品
上部:プラスチックだがヘアライン仕上げ
下部
右側面:ケンジントンロック穴がある
左側面

底面
ACアダプター 19.0V/3.42A 65W
前面
背面 排気は上部スリットから行う

組み込み

底面のネジ4本を外して横にスライドすると簡単に内部でアクセスできます。

メモリとm.2 SSDを取り付ける。

2.5インチSSD/HDDを取り付けるのに必要な出っ張りが底面にあり、M.2 SSDにヒートシンクをつけるとぶつかる可能性があるので、ヒートシンクなしでサーマルスロットリングを起こさない発熱が比較的低いものを選択するもがいいかもしれないです。

かなり小さい筐体のため2.5インチSSDを搭載すれば内部の部品密度はかなり高くなります。

消費電力/ベンチマーク

PC構成

ベアボーンASUS PN50-BBR025MD
Ryzen 3 4300U搭載
MEMORYcrucial CT2K8G4SFS832A
SSDSilicon-Power SP512GBP34A60M28
OSWindows10 Pro 20H2
その他エレコム TK-FDM109
GbLAN接続
DP 4K接続(3840×2160)
ワットチェッカー REX-BTWATTCH1

各種スコア

ベンチ項目消費電力騒音値CPU温度スコア
Idle7.7W41.0db41.0℃
Cinebench R20 Single17.3W42.2db73.1℃409pts
Cinebench R20 Multi39.2W49.2db93.2℃1641pts
Cinebench R23 Single17.2W1083pts
Cinebench R23 Multi41.2W4155pts
OCCT 7.3.2 CPU44.8W49.2db94.5℃
OCCT 7.3.2 Power supply29.1W45.7db45.7℃
ドラゴンクエストX
FHD最高設定
36.6W7723
3DMark Time Spy39.0W876
3DMark Fire Strike30.1W2328

※Idleのみ最小電力、他は最大電力
※-は未計測
※室温17℃

OCCT 7.3.2 Power supplyではGPU負荷が高いせいかCPUのクロックが400MHzまで下がることがありました。GPU負荷がなければアイドル時は1.4GHz、負荷時は3.8GHzとなります。

フルHDのテストである3DMARK FireStrikeでもかなり重いですが、軽量級のゲームであるドラクエXはフルHD最高設定でも普通に遊べるぐらいの能力があります。
Cinebenchはシングルもマルチも最高クロックが変わらないためマルチはほぼシングル×4コア分のスコアが出ます。R20でシングルは400ptsを超えており、Windowsの操作も軽快に動いていました。

3DMARK FireStrike
Cinebench R23

使用感

しばらく使用して気づいたのが本体にマイクを内蔵していました。
ただしフロントのイヤホンジャックにイヤホンを挿すと本体のマイクは機能しません。
マイク機能がないイヤホンを使用しても機能しませんでした。
マイクとのコンボジャックになっているのでマイク機能付きイヤホン/ヘッドフォンは使えます。

メモリは取り付けたスペック通り3200MHzで認識しました。
CPUが50度あたりまでは無音に近く、ネットブラウズやYoutube程度であれば温度は上がらないので静かな状態のままキープできます。近くに置いてもHDDを搭載していなれば動作音は全く気にならないです。
熱は背面から逃しているので後ろへのスペースは確保したいところです。

負荷時は薄型ノートPCが高回転するときと同じような甲高い音がします。
BIOSでファンの設定をQUIETモードに変更できますが、室温が低くてもアイドル時で50度近く上がるので使用する場面は少なそう。ファンの設定はPERFOMANCEモードも存在します。

4コア全て負荷をかけ続けるとCPU温度は95℃を超えます。さらにはファンも相当高回転で回るので普通にうるさいと感じ、TVを見てても気になるぐらいには音を発するので、不可能ではないですが近くに置いて長時間の動画エンコードする等には向かないです。

今回は4コア版のPN50-BBR025MDでしたが、Ryzen 5を使用している6コア版のPN50-BBR026MDではサーマルスロットリングが発生するのではないかと思ってしまいます。

1.4~3.8GHzで動作 電圧は最大1.2Vまで上がる
負荷が続くと温度はかなり上昇する

PN50のメリットはまさしく手のひらサイズと言えるコンパクトさと700gという軽さ、比較となるIntel NUCと比べても全体的にヘアラインと排熱用のスリットは斜めに施されており、デザインの面でもアドバンテージがあると思います。

あとは動作音が許容できるかどうかですが、軽い作業であれば気になる場面はほぼないです。しかし時々でも最大負荷が長く続くような使い方をするなら他の選択肢も考えた方がいいです
小型ながら4コアCPUで軽快な操作性と4画面出力可能な端子を持っていてほぼ不満がない仕上がりなだけどに、もう少し容積が増えてもファンを大型化して静穏性を上げて欲しかったす。

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