【1ベイ/2ベイ比較】Synology DiskStation DS118 & DiskStation DS220+の消費電力

Synology NASで1ベイのValue シリーズと2ベイのPlus シリーズを比較しつつ、消費電力計測していきます。

本体、ACアダプター比較

正面 インジケータの数やUSBポート有無、USBコピーボタンの有無が異なります
側面 上:DS118 下:DS220+ 奥行きは僅かな差しかないです
背面 LANポートの数/USBポートの数が異なる ファンの大きさもDS220+の方がだいぶ大きいです
縦に並べて比較 DS220+の横幅はDS118の1.5倍程度
DS118のACアダプター 12V 3A 36W
ミッキー型コネクタがなくシンプル
DS220+のACアダプター 12V 5A 60W

消費電力計測

【DiskStation DS118】
SSD:SANDISK SDSSDH3-2T00-J25 2TB

【DiskStation DS220+】
SSD1:SANDISK SDSSDH3-2T00-J25 2TB
SSD2:crucial MX500 CT4000MX500SSD1 4TB
※LAN端子は2つのうち1つのみ接続(LAN1端子を使用)
※ディスク読み書きはSSD1の方に対して行っています

計測内容DS118DS220+
電源オフ
Wake on LANオフ
0.03~0.18W0.01~0.35W
電源オフ
Wake on LANオン
0.17~0.55W0.09~0.44W
Idle4.0~5.8W5.0~6.7W
CrystalDiskMark
最大消費電力
6.7W12.1W
1ファイル約6GBの
NAS書き込み
最大消費電力
7.1W9.66W
電源オフとIdleは10分間程度の計測

アイドル

DS118とDS220+のアイドルの消費電力差は焼く1Wで、SSDの台数分だけ差が出た形です。

負荷時

2台のNASでCrystalDiskMarkは大きな差が出ました。
DS220+はコンスタントに10Wオーバーを記録していたので、DS220+の方がディスクアクセス時の電力が大きいです。
1ベイと2ベイの差はもちろんCPUの違いの特性かもしれません。
【CPUの種類】
DS118(Realtek RTD1296)
DS220+(Intel Celeron J4025)

電源オフ

DS118とDS220+はどちらもWake on LANをオンに設定し、NAS電源を切ったときの待機電力が低いのが良い感じです。
参考までに以前ファイルサーバとして使用していたGIGABYTEのH370N WIFIはWoLをオンにすると0.95~1.42Wでした。

感想

ファンノイズ

どちらも低ノイズモード使用しましたが、ファンの口径はDS220+の方が大きいのに軸音のノイズも大きくDS118の方が静かです。
DS220+でもノイズはそこまで大きくないのですが、暗騒音状態だと1m以上離しても気になるかもしれません。

2.5インチドライブ対応について

DS118は2.5インチのHDD/SSDと使用するにはSynologyNAS用2.5″ディスクホルダーが必要ですが、DS220+は不要です。
DS118ははじめ2.5インチが取り付けできなくて焦りました。

ファイルサーバーとして使用するならもっとスペック低くでも問題なかった

今回はメモリ容量を気にしてDiskStation DS118(1GB)とDiskStation DS220+(2GB)を選択しましたが、ファイルサーバーだけしか使用しないのであればメモリが512MBのDiskStation DS120jやDS220jでも良かったかもしれません。

パッケージセンターからソフトウェアを追加すればDBサーバーやiTunesサーバーなどの機能も使えるので、そういった際にメモリが多い利点が出てきそうです。

NASキットじゃなく省スペースなPCを使いたいのであれば

個人用途として使用する場合は自作PCをファイルサーバーとしてのみ使用するのであれば、NASの方が設定が楽だし安価で消費電力も低いものが多い、本体の容積も少なくて済むという利点があります。

少しNASから話が逸れますが、自作PCでサーバーを構築する、かつ3.5インチベイを搭載しないのであれば2.5インチSSDを搭載できるNUCはCPUのスペックが高いしm.2と2.5インチの2ドライブ搭載できる、アイドル消費電力が低い、容積がとても小さく常時稼働向けです。
DeskMini X300やB660は4ドライブ(m.2 2枚 / SATA 2つ)も搭載できるので、これも小型サーバー用途に使用するのもいいかもしれません。フットプリントも小さいです。
サーバーとして自分が使用したいソフトウェアの選択も自由にできます。

バックアップ用NASとして不満なし、だけど・・・

筆者の主な使用用途がメインPCファイルのバックアップなので普段は電源をオフにし、定期的にバックアップするときだけWoLで電源をオン->バックアップを行う流れです。
この場合NASは遠くに配置しても手軽に電源をオンにできるので、LANケーブルさえ届けば置き場所の自由度は高くなります。

DS118とDS220+は電源オフ時にWake on LANの設定をオンにした待機電力が、H370N WIFIから下がりました。(ほんの僅かな差なので気にするほどでもありませんが)

バックアップ用途として主に使用が想定されるNASキットは3.5インチベイ対応が普通ですが、どこにでもおけるさらに小さいNASが欲しいです。
QNAPからはm.2対応のみの小さなNAS(TBS-464)が出ていますが、結構お高いので2.5インチベイのみで比較的安くコンパクトなNASなんか出てきてくれないかと思っています。
昔Buffaloから出していたLinkStation Miniを買っておくべきだった?

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