2種類のCPUクーラー比較です。
・SCYTHE BIG SHURIKEN3
・ID-COOLING IS-55-BLACK
「BIG SHURIKEN3 + 付属ファン(全高69mm)」と「IS-55-BLACK + NF-A12x25(全高65mm)」の全高が近いが15mm厚ファンと25mmファンの性能差があるのかも調べます。
外観
BIG SHURIKEN3の標準では15mm厚ファン(KAZE FLEX 120 SLIMは防振ラバーパッド込みで17mm厚)を搭載と記載があります。
そこで調べてみたのですが、ファンの厚さ+ラバーパッドで若干高さが上がるらしく、IS-55-BLACKの標準付属ファンでは全高が57mm(公式スペックは55mm)ありました。
BIG SHURIKEN3の標準ファンは全高69mmと仕様通りです。
ラバーパッドの分だけ若干高さは上がるようです。
標準ファンを付けた重さは以下の通りです。
BIG SHURIKEN3:475g
IS-55-BLACK:436g
標準ファンのスペックは以下の通りです。
BIG SHURIKEN3:95g / 12V 0.18A
IS-55-BLACK:108g / 12V 0.18A
IS-55-BLACKのファンが若干重いです。
noctua NF-A12x25を取り付けたところ全高は以下となりました
BIG SHURIKEN3:79mm
IS-55-BLACK:68mm
noctua NF-A12x25を取り付けた重さは以下の通りです。
BIG SHURIKEN3:585g
IS-55-BLACK:536g
NF-A12x25のスペックは12V 0.14Aです。
PC構成
CPU | AMD Ryzen 9 7950X PPT95W |
Cooler | SCYTHE BIG SHURIKEN3 ID-COOLING IS-55-BLACK |
M/B | MSI PRO B650M-A WIFI |
MEMORY | ARK ARD5-U32G88HB-56B-D ※5200MHz CL42-42-42-84 |
電源 | Seasonic SSR-750TD |
SSD | crucial P5 Plus CT2000P5PSSD8JP |
OS | Windows11 Pro 22H2 |
その他 | logicool MK240 GbLAN接続 DP接続4K(3840×2160) ワットチェッカー REX-BTWATTCH1 |
■UEFI設定
・ERP Ready [Disabled] -> [Enabled]
・Global C-state Control [Auto] -> [Enabled]
・Power Suppy Idle Control [Auto] -> [Low Current Idle]
■Windows電源設定
電源プラン[バランス]デフォルトからの変更点
・ワイヤレスアダプターの設定
省電力モード
[最大のパフォーマンス] -> [省電力(高)]
・PCI Express
リンク状態の電源管理
[適切な省電力] -> [最大限の省電力]
PPTは95Wにしています
各種結果
「最大」はCinebench R23 Multi 10分完走中の結果
SHURIKEN3 付属ファン | SHURIKEN3 NF-A12x25 | IS-55-BLACK 付属ファン | IS-55-BLACK NF-A12x25 | |
全高 | 69mm | 79mm | 57mm | 68mm |
室温 | 26.6℃ | 26.9℃ | 27.2℃ | 26.9℃ |
アイドル時温度 | 45.1℃ | 43.6℃ | 47.0℃ | 45.1℃ |
アイドル時ファン回転数 | 685rpm | 856rpm | 964rpm | 857rpm |
最大温度 | 71.5℃ | 70.0℃ | 75.5℃ | 73.0℃ |
最大ファン回転数 | 1505rpm | 1646rpm | 1706rpm | 1724rpm |
Cinebench R23 Multi スコア | 29083pts | 29290pts | 28886pts | 29217pts |
アイドル時はどの組み合わせもほぼ無音といっていいほど静かです。
各CPUクーラーの印象
ファンノイズについては主観のため、あくまで参考程度とお考えください。
BIG SHURIKEN3 + 付属ファン
回転数はNF-A12x25より低いがノイズは多め。
それでも薄型ファンとしては検討しており静音までとは言わないが通常ゲーム音や動画で音を流していれば耳に入ってくることは少なそう。
全高69mmでここまでできれば優秀です。
BIG SHURIKEN3 + NF-A12x25
局所的にファンが1600回転まで上がりますが、Cinebenchは静音といっていいほど静かです。
最大ファン回転数は付属ファンより高いですが、それでも静音。
noctuaの力が大きい。
IS-55-BLACK + 付属ファン
排熱箇所を手でかざしてみるとNF-A12x25とはかなり風量が違います。
SHURIKEN3 付属ファンよりノイズは大きめですが、低音で唸る感じはSHURIKEN3 付属ファンより少なく、不快指数はこちらの方が低いかもしれない。
全高が55mmと一番低いがやはり最大温度は一番高い。
IS-55-BLACK + NF-A12x25
ヒートシンクの容積がSHURIKEN3より少ないせいか、同じNF-A12x25搭載時と比較すると若干温度・回転数が高い。
1600回転以上は僅かな回転数上昇でもノイズの大きさの影響も大きく、若干ではあるが音が大きく感じる。
しかしゲーム音が流れていればほぼ聞こえないレベルにはなっています。
やはりnoctuaの力が大きい。
まとめ
温度とファンノイズは大体全高に比例する結果となりました。
全高が近い「BIG SHURIKEN3 + 付属ファン(全高69mm)」と「IS-55-BLACK + NF-A12x25(全高68mm)」では「BIG SHURIKEN3 + 付属ファン(全高69mm)」の方が温度が低い結果となりました。
「IS-55-BLACK + NF-A12x25(全高68mm)」の方がファンノイズは若干低いですが、その差は僅かです。
各メーカーでの低背CPUクーラーは15mm厚のファンを組み合わせていますが、限られた高さの場合はヒートシンク大きさを稼いでファンを低くした方が良いというのは業界の常識なのかもしれません。
25mm厚ファンを搭載したい場合はネジを付属させれば解決するので、全高に合わせて対応するケースを選択すれば問題ないというのもあります。
PPT95W設定で全高70mm付近においてはファン厚を15mmにするか、ヒートシンクの高さを下げてファン厚を25mmにするかは好みで決めて問題ないようです。
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